明治建築が数多く残る “宮城の明治村”『登米』
登米(とよま)/宮城県登米市 ※行政地名は「とめ」
近世の地割と近代の建築が調和する町
登米は宮城県北部の北上川沿いに位置する城下町です。古くから米穀の集散地として栄え、明治初期には登米県庁、後に水沢県庁が置かれるなど広域的な拠点として機能してきました。
近代以降は陸上交通の軸から外れ繁栄は失われますが、それゆえに城下町由来の地割や明治期以降に建てられた数多くの歴史的建築物が良好な状態で残されています。
登米を訪れた者の目をまず引くのは重要文化財の旧登米高等尋常小学校。木造洋風の堂々たる校舎建築で、教育資料館として一般公開されています。
登米にはそのほかにも旧水沢県庁舎や旧登米警察署庁舎など重厚な明治建築がいくつも健在しています。
北上川の流れに沿って伸びる通りには、大正・昭和期頃に建てられたと思われる蔵や看板建築が類を見ないほど密集しています。
片や看板建築が並ぶ通りから1本内陸側に入ると武家地の面影を残す通りがあり、明治建築群とのコントラストが印象的です。
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交通の便も悪く存在感の小さな登米ですが、時代を異にする建物たちが見事に調和しており、一見の価値のあるお勧めの町です。
(取材年月:2019年9月)
所在地
- 宮城県登米市登米町寺池
アクセス
- 【柳津方面】JR気仙沼線柳津駅から登米市市民バス柳津線で約15分、登米三日町下車
・1日4往復(休日は2往復)
・リンク:登米市市民バス - 【仙台方面から佐沼乗継】仙台駅から高速バス佐沼ー仙台線で約40分、登米市役所乗換、登米市民バスで登米三日町または登米総合支所下車
・仙台ー佐沼は1日8往復
・リンク:ミヤコーバス
・登米市役所~登米総合支所・登米三日町:津山線・東西循環線・登米線・米山登米線
- 【周辺各駅から佐沼乗継】登米市周辺各駅から登米市市民バス各線で登米市役所(佐沼)乗換、同バス各線で登米三日町または登米総合支所下車
・JR東北本線瀬峰駅~登米市役所:南方線
・JR東北本線新田駅・東北新幹線くりこま高原駅~登米市役所:新田線
・JR東北本線石越駅~登米市役所:石越線
・JR気仙沼線陸前豊里駅~登米市役所:豊里線 - 【古川方面から乗継】
・古川駅からミヤコーバス大貫線で約1時間、長根で乗換、登米市市民バス米山佐沼線で米山総合支所または登米市役所乗換、同バス各線で登米三日町または登米総合支所下車
・リンク:ミヤコーバス
※登米市内のバス路線の詳細は登米市市民バスのサイトをご参照ください。
※2020年5月現在