奥祖谷の急斜面に拓かれた集落『東祖谷落合』
東祖谷山村落合(ひがしいややまそん おちあい)/徳島県三好市
平家落人伝説も残る山奥の農村集落
徳島県三好市旧東祖谷山村内、祖谷のかずら橋から20kmほど祖谷渓を上ったところに落合集落があります。
その名のとおり集落が位置するのは渓流の合流地点。川から駆け上がるように土地が拓かれています。周辺の社叢や石垣、里道などと一体となった農村景が評価され、2005年に重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
建物は比較的新しいものが多いですが、農村らしい寄棟や入母屋の屋根が印象的です。
斜面を上っていくと農地が広がります。南に開けた日当たりの良い急斜面を生かした茶の栽培が盛んなようです。
里道を辿り頂上付近まで上ってくると、集落の先に奥祖谷の渓谷を望むことができます。
集落が拓かれたのは中世といわれています。どのような経緯でこのような山奥に集落が形成されたのかははっきりとしていませんが、祖谷地方にありがちな平家落人伝説が残ってるとか。
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四国山地にはこうした山奥の集落がいくつも存在するようですが、落合は比較的手近に四国山地の集落風情を楽しめるスポットです。
(取材年月:2018年10月)
訪問ガイド
所在地
- 徳島県三好市東祖谷落合
アクセス
- 【阿波池田・大歩危方面から】四国交通祖谷線で阿波池田バスターミナルから約1時間40分/大歩危駅から約1時間、落合または落合橋下車
・1日4往復
・リンク:四国交通
※2020年4月現在