海鼠壁が際立つ廻船業の町『阿知須』
阿知須(あじす)/山口県山口市
居蔵造の家屋が連なる迷路の町
阿知須は現在の山口市南部の海岸沿いに位置し、江戸時代に廻船業で繁栄した町です。
たびたび大火に見舞われてきた歴史から、阿知須の町では江戸時代後期頃から瓦葺き・海鼠(なまこ)壁の家屋が建つようになりました。こうした居蔵造の建物が何棟も健在しています。
町は埋め立てを繰り返し段階的に拡大してきたことから、街路の構成は無秩序。まるで迷路のようです。
海鼠(なまこ)壁が際立つ阿知須の町ですが、煉瓦造の壁や板張りの木造建築なども点在。迷路のような街路と相まって混沌とした印象を受けます。
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居蔵造の建物は山口県内では他に見られないとのことですが、港町にこうした建物は全国的に見ても珍しいと思われます。独特な景観を味わえる不思議な町です。
(取材年月:2019年5月)
訪問ガイド
所在地
- 山口県山口市阿知須3425 付近一帯
アクセス
- JR宇部線阿知須駅から徒歩約10分(0.8m)
※2020月5月現在