意匠を凝らした町家が随所に残る陣屋町『足守』
足守(あしもり)/岡山市北区
歴史的町並みが残るのは町人地
岡山市西郊に位置する足守地区。足守藩の陣屋町として発達したこの地には歴史的な町並みが残っており、岡山県独自の町並み保存地区に指定されています。
陣屋町の町並みが残る町といっても、歴史的町並みが色濃く残るのは町人地であったエリア。『足守歴史ふれあい通り』と名付けられたまっすぐな通りに沿って平入の町家や蔵が建ち並びます。
足守には、瓦屋根に切子格子、虫籠(むしこ)窓や海鼠(なまこ)壁など、建築ディティールにこだわりのある町家が多く、1軒1軒じっくりと見ても飽きません。
中心から少し外れると入母屋造の大きな町家や土塀なども目立ちます。
ふれあい通りから西に向けて歩いてゆくと陣屋町の名残を残す一角があります。このエリアには旧足守藩の藩邸跡のほか、陣屋の遺構が1件残りますが、古い町並みはこれといっては残っていません。
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岡山県下でも屈指の町並みを誇る足守ですが、知名度は低めで人影は疎ら。少し寂し気ではありますが、落ち着いた町の姿をじっくりと鑑賞することができます。
(取材年月:2019年6月)
訪問ガイド
所在地
- 岡山市北区足守
アクセス
- 【足守駅から徒歩】JR吉備線足守駅から徒歩約50分(3.7km)
- 【備中高松・足守駅方面からバス】足守地区生活バスで味彩館(JR備中高松駅前)から約25分/足守駅から約15分、足守プラザまたは足守郵便局下車
・1日6往復(一部足守地区内を経由しない便あり)
・リンク:足守地区生活バス
※2020年5月現在